2008/04/07
「特定健診・保健指導」がスタート!
みなさん、こんにちは。
もうすっかり春ですね。今年は桜の開花も早く、私の近所の公園では葉桜もチラホラ。今の時期にしか味わえない四季の移ろいを満喫したいものです。
さて、今月から「特定健診・保健指導」という新しい健康診断制度が始まりました。数ヶ月前からテレビや新聞などでも報じられることが多くなったので、「聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか?
「特定健診・保健指導」は、40~74歳の方々を対象(妊婦などは対象外)に行われる高齢者医療確保法に基づく制度。健診でメタボリックシンドロームまたはその予備群であると診断された方々に、生活習慣の改善などを目的とした保健指導を実施するというものです。
2007年度までの健康診断との違いは、これまでの健診が病気の早期発見・早期治療を目的としていたのに対し、生活習慣病の予防を目的としているところ。そのため、特定健診では、生活習慣病へのリスクのひとつである肥満の検査として腹囲の測定が加わります。
そして、腹囲が男性で85㎝以上、女性で90㎝以上の方には、血糖値、中性脂肪値(またはHDLコレステロール値)、血圧、喫煙歴を加味して保健指導が行われます。また、腹囲が男性85cm未満、女性90cm未満の場合でも、BMIが25以上の方については、同様に保健指導が行われます。
保健指導は、メタボリックシンドロームへのリスクをカウントし、その数によって「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」と3段階にレベル分けして実施されます。
- 男性85㎝以上、女性で90㎝以上
- 男性85cm未満、女性90cm未満かつBMIが25以上
以下のうち該当するものの数をカウントしてください。
| □血糖 | 空腹時血糖が100mg/dl以上、またはHbA1cが5.2%以上 もしくは、薬剤治療を受けている場合(注) |
| □脂質 | 中性脂肪が150mg/dl以上、またはHDLコレステロールが40mg/dl未満 もしくは、薬剤治療を受けている場合(注) |
| □血圧 | 収縮期血圧が130mmHg、または拡張期血圧が85mmHg以上 もしくは、薬剤治療を受けている場合(注) |
| □喫煙歴 | あり ※上記3つのうち該当するものが1つ以上の場合のみカウント |
(注)服薬中の人は保健指導の対象となりませんが、主治医の依頼・了解のもとで必要に応じて保健指導を行うこともあります。
STEP 1がAの方でSTEP 2の追加リスクの数が、
0の場合 ⇒「情報提供」レベル
1の場合 ⇒「動機づけ支援」レベル
2以上の場合 ⇒「積極的支援」レベル
STEP 1がBの方でSTEP 2の追加リスクの数が、
0の場合 ⇒「情報提供」レベル
1または2の場合 ⇒「動機づけ支援」レベル
3以上の場合 ⇒「積極的支援」レベル
*65~74歳の方は「積極的支援」レベルとなった場合でも「動機づけ支援」レベルとなります。
*「動機づけ支援」「積極的支援」レベルの対象者とならない方にも保健指導が実施される場合もあります。
保健指導を行うのは、
| 「情報提供」レベル |
特定健診の受診者全員が対象。年に1回、健診結果とともに必要な情報が送付されます。 |
| 「動機づけ支援」レベル |
生活習慣の改善が必要で、その意思決定をするための支援が必要な方が対象。生活習慣をふりかえって改善のための行動目標をつくり、保健指導後に実行ができるようにすることを目的とした支援が受けられます(原則1回)。 |
| 「積極的支援」レベル |
動機づけ支援に加えて、きめ細やかな支援が継続的に必要な方が対象。生活習慣をふりかえって改善のための行動目標をつくり、保健指導後に実行ができるよう、3ヵ月以上にわたって複数回の継続的な支援が受けられます。 |
*「動機づけ支援」「積極的支援」レベルでは、6ヶ月後に計画どおりの効果が出ているかの評価を受けられます。
参考:厚生労働省資料
「特定健診・保健指導」が施行された背景には、どんどん増え続けている医療費の問題があります。日本の医療費は年々増加しており、厚生労働省の発表によると2005年度はなんと32兆4000億円。その1/3が生活習慣病にかかる医療費です。
つまり、「生活習慣病を予防して医療費が増大するのを防ごう」というのが「特定健診・保健指導」の目的。これまでにも病気を防ぐことの重要性はいろいろな場面で伝えられてきましたが、「特定健診・保健指導」の施行によって、今後はますます「自分の健康は自分で守る」というセルフメディケーションの意識が高まるのではないでしょうか。
生活習慣病の予防に密接な関わりがある毎日の運動と食事。いつまでも健康でいるためには、1日だけ、1週間だけ......といった短い期間の改善ではなく、ずっと継続することが大切です。忙しいとつい自分の体のことをおろそかにしてしまいがちですが、毎日少しずつでもよいので将来の自分のためによいことを行ってみてください。
たとえば、totonoeを活用して、「毎日の運動や食事の内容を記録する」というのもひとつの方法。そうして摂取カロリーと消費カロリーのバランスをチェックしていると、ちょっとずつ健康に対する意識が変わり、自然とより健康的な生活が送れるようになります。毎日チェックするのが難しければ、週に1度だけ体重を測定して記録しておくだけでもよいかもしれません。大切なのは、継続的に自分の体や生活習慣を意識すること。ずっと続けることだからこそ、無理なくできる範囲で行ってみましょう。
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